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【専門家が教える】メスティン炊飯のコツ!バーナーと固形燃料で解説

メスティンの基本の使い方である炊飯。せっかくならおいしく炊きたいですよね。そこで、初心者向きにキャンプ料理の専門家であるソトレシピ編集部が、メスティンの炊飯方法をレクチャーします。

メスティンの炊飯って同じ材料を使っても、やり方によって芯が残ってしまったり、焦げついてしまったり、水っぽくなったりと失敗してしまうことがあるんです。

けれど、コツさえ掴めばとっても簡単です!キャンプ初心者だった頃の筆者も、すぐにできるようになりました。いくつかのポイントを抑えれば、誰にでもおいしいご飯を炊けるようになりますよ。

この記事では、メスティンの炊飯について

・バーナーでの炊飯方法
・固形燃料での炊飯方法
・よくある質問

を解説します。

読み終えていただければ、メスティンでの炊飯方法やポイントがわかり、おいしいご飯が炊けるようになります。ぜひ参考にしてください。

1.メスティンとワンバーナーでおいしく炊飯する7ステップ

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メスティン炊飯でもっともポピュラーなのは、ワンバーナーを使った炊飯です。少しだけコツがいるので、全7ステップで丁寧にポイントを押さえながら説明します。

用意する道具と材料

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〈道具〉
・メスティン(トランギア社製の通常サイズ)
・SOTOレギュレーターストーブ ST-310
・バーナーパット ※なくても可

〈材料〉
・お米:1合(軽量カップで180CC)
・水:220ml

今回使用するバーナーはレギュレーターストーブ ST-310。1合を炊飯する手順を解説します。どのバーナーでも基本的にこのレシピで炊飯できるのでご参考に!

ステップ1  お米を研いで水を切る

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お米を研いでしっかりと水を切りましょう。無洗米の場合は研ぐ必要はありません。ただし、肌ヌカがない分、同じ1合でも精白米より米の量が多くなるので、分量の水は1合あたり、大さじ1杯の水を追加してください。

ステップ2 水にお米を漬けて30〜90分吸水させる

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分量の水にお米を漬けて30〜90分ほど吸水させましょう。こうすることでふっくらつやつやな仕上がりになります。お米の吸水スピードは水温が高ければ早くなり、低いと遅くなるので、季節に応じて以下を目安に吸水時間をとってください。吸水が進むとお米が白っぽくなります。

〈吸水時間の目安〉
夏:30分程度
冬:60~90分程度
春・秋:45分程度

ステップ3  フタをして強火にかける

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ワンバーナーだと一箇所に熱が集中して焦げや芯が残る原因になります。できればバーナーパットを使って全体に熱がいきわたるようにしましょう。バーナーパットを敷くとゴトクの上でメスティンが安定する効果もあります。もちろん、バーナーパットなしでも炊飯可能です。

ステップ4 沸騰し始めたらとろ火にする

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沸騰するとフタが浮き上がり吹きこぼれ始めるので、とろ火に変えてください。さらに、フタが持ち上がらないように石などの重しをのせましょう。

ステップ5  とろ火で10〜12分程度加熱し、パチパチと音が聞こえてきたら火を止める

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とろ火を続けていると、パチパチという音と、お米が焼ける香ばしい匂いが微かにしはじめますので、これを合図に火を止めましょう。

ステップ6  フタをしたままタオルで包みひっくり返して10〜15分ほど蒸らす

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火を止めた直後はお米の表面に多くの水分があり、蒸らすとその水分が内部へ浸透。ひっくり返すことで、底に溜まった水分も全体にしみいり、芯がないふっくらしたご飯になります。タオルで包むのは保温効果があるからです。

ステップ7 フタを開けてさっくりと混ぜて完成

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フタを開けたらさっくりと混ぜます。こうすることで水分のばらつきがなくなるのと、余分な水分が蒸発し、一粒一粒がつやつやとした仕上がりになります。最後まで気を抜かないことがおいしいご飯を炊くコツです。

2.メスティンと固形燃料で半自動炊飯する5ステップ

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メスティン炊飯は固形燃料を使えば、半自動で炊飯できます。工程はほとんどバーナーを使うやり方と一緒ですが、火をつけたら放置します。ほったらかしなので、炊飯中におかずを作るなどの他の作業に集中できるので固形燃料炊飯はおすすめです。

用意する道具と材料

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〈道具〉
・メスティン(トランギア社製の通常サイズ)
・固形燃料:燃焼時間約20〜25分
・ポケットストーブ
・風防
・バーナーパット ※なくても可

〈材料〉
・お米:1合(180cc)
・水:220ml 

固形燃料の火は風であおられやすく、うまくメスティンを加熱できないことがあります。風防を用意して火を安定させましょう。固形燃料は20〜25分燃焼のものが丁度いいです。

ステップ1  お米を研いで水を切る

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お米を研いでしっかりと水を切りましょう。無洗米の場合は研ぐ必要はありません。ただし、肌ヌカがない分、同じ1合でも精白米より米の量が多くなるので、分量の水は1合あたり、大さじ1杯の水を追加してください。

ステップ2 水にお米を漬けて30〜90分吸水させる

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分量の水にお米を漬けて30〜90分ほど吸水させましょう。吸水前のお米は透き通っていますが、吸水すると白くなります。お米の吸水スピードは水温が高ければ早くなり、低いと遅くなるので、季節に応じて以下を目安に吸水時間をとってください。

〈吸水時間の目安〉
夏:30分程度
冬:60~90分程度
春・秋:45分程度

3. フタをして固形燃料に火をつける

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固形燃料に火をつけたらあとは放置です。火が消えるまでそのままにしましょう。最初は勢いよく燃え、徐々に火が弱くなっていく工程が炊飯の火力にぴったりなので放置で問題ないんです。

4. 火が消えてから10〜15分ほどさらに放置

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火が消えてからさらに放置してください。その間に水分がお米の内部へ浸透します。
自動炊飯ではなくなりますが、ひっくり返して放置したほうが水分が全体に浸透し、おいしく仕上がります。

5. フタを開けてしゃもじでさっくりと混ぜて完成。

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フタを開けたらさっくりと混ぜます。固形燃料の火を当てっぱなしでも、火加減が丁度いいので、焦げることなくおいしいご飯が炊けます。

3.メスティン炊飯に関するQ&A

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メスティン炊飯でよくある質問をまとめました。参考にしてください。

ー急いでいるときなど吸水なしで炊けますか?
吸水なしでも炊くことはできます。芯まで水分が行き渡らない分、固めに仕上がることが多いです。また、冷めるとさらに硬くなりやすいので、吸水なしで炊く場合は早めに食べ切りましょう。

ー自宅から吸水しながらお米を持っていっていいですか?
雑菌など繁殖してお米が傷んでしまう可能性があるので、最長でも9時間程度にしてください。長時間経ってしまうことがあらかじめわかっている場合は、塩をひとつまみ入れておくと殺菌効果が期待できます。

ーお米に対する水の量を教えてください。
お米に対して、1.2倍の水の量で炊くとおいしく仕上がります。以下が0.5合〜2合のお米と水の割合です。

▼お米0.5合(90cc):水110ml程
▼お米1合(180cc):水220ml程
▼お米1.5合(270cc):水330ml程
▼お米2合(360cc):水430ml程

ー通常サイズのメスティンで2合炊けますか?
トランギア社のメスティンは公式では1.8合までです。ただ、2合を無理矢理炊くことは可能です。水の量は430ml程度で調整して炊いてみてください。

ー焚き火で炊飯できますか?
メスティンを焚き火で使うのは穴あきや局部加熱になりやすいので推奨しません。火の調整が難しいので炊飯はバーナーや固形燃料を使いましょう。

ー焦げたときはどう対処したらいいですか?
万が一お米が焦げついてしまったときは、お酢と一緒に煮込んでからこすると落ちやすくなります。メスティンの洗い方について詳しく知りたい人は「メスティンの焦げや黒ずみを落とす技と基本の洗い方3つのポイント」をご覧ください。

4.メスティン炊飯はおいしいキャンプライフのはじまり

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最後にこの記事のポイントをまとめます。

・吸水はしっかりしましょう
・蒸らしとほぐしの仕上げも重要
・バーナーと固形燃料のレシピを参考に

メスティン炊飯はキャンプの基本です。マスターすればおいしいキャンプライフがはじまりますよ!この記事を参考においしいご飯を炊いて、キャンプ飯を楽しんでくださいね!

もっとメスティンについて知りたいという人は「【メスティンとは】下準備、使い方、裏技、お手入れまで完全ガイド」もご覧ください。

※この記事は2021年2月24日にソトレシピニュースに掲載されたものです。


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