無骨な野営とブッシュクラフトでソロキャンプを楽しむ、かず坊さん【キニナル!ソロキャンプ飯 #2】
ソロキャンプを楽しむ先輩たちにソロキャンプのキャンプ飯レシピを教えてもらう、【キニナル!ソロキャンプ飯】。第2回目は、無骨な野営とブッシュクラフトで我が道を行くキャンパー・かず坊さんにお話を伺いました!
これぞ男のソトアソビ!ギアに頼らない不自由さを楽しむ。かず坊さん
SNSやYoutubeにて、シンプル&ミニマムなソロキャンプの様子を発信し支持を集めているかず坊さん(@8888outdoor)持ち込むギアは最小限に抑え、道具はほとんどブッシュクラフトで手作りするのがかず坊さん流!「圧倒的な自由な時間の中で、自然の不自由さを楽しむ、これがソトアソビの醍醐味!」そう語るかず坊さんに、今回はソロキャンプの魅力をたっぷりを教えていただきました!
かず坊さんプロフィール
Instagram:@8888outdoor
“静かな自然の中で遊ぶのが好きな汚(お)っさんです。料理出来ない系男子ですが食うのが好きな面倒くさいヤツです。焼くだけ煮るだけもしくは袋麺、冷食が僕のキャンプ飯です。”
ーソロキャンプを始めたきっかけは何ですか?
“周りにキャンプをしている人がいなくて、キャンプデビューしたときからソロキャンプでした。それが2年くらい続いてInstagramの繋がりでキャンプ仲間が出来ました。今はソロキャンとグルキャンを楽しんでいます。”
ーソロキャンプの魅力って何ですか?
“圧倒的な自由な時間。食う寝る遊ぶ行く帰る全て自由。ふとしたときに感じる猛烈な寂しさ。それも良い!”
なるほど~!なんといってもソロキャンプ最大の魅力は「自由さ」だということが伝わってきます。グループでのキャンプだと、まずこれをしてあれをして、と他の人のことを気にしながら動くことも求められますが、ソロキャンプではそれが一切なし!他人の目や時間を気にせず、自分の思うまま、自分がやりたいようにやりたいことだけをして良いのです。自由気ままに時を過ごすのが好きな人にはもってこいですね。寂しさも良いスパイスです!
ー「ブッシュクラフト」の魅力を教えてください!
“ギアに頼らず不自由を楽しむ!先人の知恵に感謝!”
フォークやスプーンはもちろん、マグカップや焚き火台、ファイヤーラックなどもブッシュクラフトで手作りしてしまうかず坊さん。便利で使い勝手のよいギアはたくさんありますが、その場にある木材でそのときに必要なものを自分の手で作り出す。そんな不自由さを楽しむのも魅力の一つなんだそう!かず坊さんはとても上手に作られていますが、多少不格好だって、売り物のような使い勝手がなくたって全然OK!使うのは自分だけなので、なんでもありなんだそうです。
ーソロキャンプの時に持っていくアイテムを教えてください!
“ナイフ、ノコギリ、斧は必須アイテムですね!”
ブッシュクラフト用のナイフ、ノコギリ、斧は必ず持っていくアイテムとのこと。ナイフはKELLAM社のPuukko、Morakniv社のGarbergとシースを自作したMorakniv社のClassicを愛用。レザーケースも自作のノコギリは、Silky社のGOMBOY 240mmをカーブソーに替えたもの、斧はGRANSFORS BRUKUS社のsmall foresを使っているのだそう。かず坊さんのブッシュクラフトの様子はYoutubeチャンネルでも動画で見ることができるので、興味のある方は是非覗いてみてくださいね!
ーこだわりのキャンプギアは何ですか?
“StoneBridge(ストーンブリッジ)社製のランタンです。折り畳み式のキャンドルランタンはコンパクトになるのでザックに入れてお山でバックパック野営するときに重宝しますね!”
StoneBridge(ストーンブリッジ)の折り畳み式真鍮製のキャンドルランタンは、20世紀初頭にニューヨークで開発され、今も製造方法やデザインをほとんど変えることなく製造されている人気のアイテム。折り畳み式で持ち運びに便利なのはもちろんのこと、レトロで温かみのあるデザインがアウトドアシーンに溶け込みとてもかっこいいですね!
ーお気に入りの調理ギアは何ですか?
“鉄を加工できる友人が作ってくれたフライパン。だいぶ油が馴染んで目玉焼きもくっつかない!”
お友だちが作ってくれた一点もののフライパンなんて羨ましいですね!食材を焼くだけで美味しく仕上がる鉄製フライパンは、サッと調理をして食事を済ませたいソロキャンプにぴったりな調理ギアです。高い火力にも耐えられるので、焚き火好きにももってこいですね。
ーソロキャンプ中に体験した印象的なエピソードを教えてください!
“本当に怖かった話!野営しているときに暗闇の中に薄緑の光がすぐそばを横切ったんです……、蛍でした!野営しているときに暗闇の中に黄色い光が突然すぐそばに現れたんです……、猫でした。”
ソロキャンプならではのエピソードですね(笑)。ひとりのとき、暗闇の中で突然光が現れたらびっくりしてしまいますよね。蛍や猫といった可愛いオチでほっとしました!
かず坊さんおすすめキャンプ飯3選
かず坊さんのオススメのソロキャンプ飯を3つ教えていただきました!
①焚き火チキン
“鶏肉にオリーブオイルを塗り、枝を削って刺して焼くだけ。余計な脂が落ちて外カリ中ジュワーです!”
■材料
鶏肉(皮付きのもも肉や丸鶏がおすすめ)適量
オリーブオイル 適量
塩・コショウ 適量
■作り方
1. 鶏肉にオリーブオイルを塗る。
2. 枝の先端を削って鶏肉を刺し、焚き火にあてて焼く。
3. 火が通ったらお好みで塩・コショウを振って出来上がり。
②ベーコンエッグとバノック
“太古のパンと言われているバノックにベーコンエッグの組み合せは最高です。枝に巻き付けて焼いたバノックは素朴な味。ベーコンの脂も目玉焼きを崩してちょんちょんもたまらんです!”
■材料
●バノック
★小麦粉 1カップ
★ベーキングパウダー 小さじ1
★塩 小さじ1/4
★バター 大さじ3
★ミルクパウダー 大さじ2
★水 適量
ベーコン 適量
卵 適量
■作り方
1. バノックを作る。水以外の材料をクッカーに全部入れ混ぜ合わせる。水を少しずつ入れながら、耳たぶぐらいの硬さになるまでこねながら混ぜ、耳たぶくらいの硬さになったら手で棒状に伸ばして枝に巻き付け焚火で焼く。
2. ベーコンエッグを作る。フライパンに油を敷き熱し、ベーコンを焼き目玉焼きを作る。
3. バノックとベーコンエッグを一緒にいただく。
③フジッリ
“パスタソースと少しの野菜とベーコンで簡単に作れるからよくやりますね!”
■材料
フジッリ(乾燥パスタ) 適量
お好みのパスタソース 適量
お好みのパスタの具 適量
■作り方
1. フライパンやクッカーで湯を沸かし、フジッリを茹でる。
2. お好みのパスタソースと具でソースを作り、フジッリと絡める。
かず坊さん、貴重なお話をたくさんどうもありがとうございました!
コロナ渦でグループキャンプになかなか出かけられない方も多くいらっしゃると思います。この機会にソロキャンプを始めてみてはいかがでしょうか?
次回もお楽しみに!
関連リンク
・かず坊さんインスタグラム
・かず坊さんYoutube
※この記事は2021年1月19日にソトレシピニュースに掲載されたものです。