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焚き火マイスター・猪野正哉さんが考える冬キャンプの魅力

ここ最近は肌寒くもなり、あっという間に冬が訪れそうですよね。ソトレシピでは誰もが冬でも安全で、楽しく、暖かく過ごすことができる冬キャンプを推進するために、「ふゆキャン」プロジェクトを2022年10月に始動しました。

現在は「READYFOR」にて「ふゆキャン」のクラウドファンディングを実施しています。ぜひご覧いただけると嬉しいです!

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今回は焚き火マイスターとして活躍し、日本焚き火協会会長として焚き火の魅力の啓発にも取り組む猪野正哉さんに冬キャンプの魅力についてうかがってみました。冬キャンプの参考にしていただければと思います。

<猪野正哉さんプロフィール>

焚き火マイスター・日本焚き火協会会長・アウトドアプランナー。モデル、ライターとして活動し、TBS『マツコの知らない世界』の“焚き火の世界”に登場。フジテレビ『石橋、薪を焚べる』では監修し、フジテレビ『VS魂』では出演。著書に『焚き火の本』『焚き火と道具』(ともに山と渓谷社)。焚き火の魅力をイベントから雑誌やテレビ・YouTubeと広く伝える活動を行っている。

1 . 冬キャンプの魅力

いまだに「キャンプ=夏」のイメージが根強くあります。決して間違ってはいなく、楽しいことも分かっています。ただ夏キャンプは気疲れしてしまう部分がありますよね。

それは虫や熱中症対策をしなくてはいけないとか、行き慣れたキャンパー同士で行くなら問題ないが、初心者がいると、“嫌な思い出を残してほしくない”と「虫に刺されてない?」「水分摂って」と躍起になり、虫除けスプレーや熱中症防止アイテムを異常なほど買ってしまい、ひと夏で新しいギアをかえるほどの金額になってしまったり。

またテントを開放しておくと蚊が入り込み、こちらの就寝をめがけて刺しにきて、バトルしなくてはいけないとか、ただでさえ暑くて寝苦しいうえに、あれほどの睡眠妨害はない、等の多くの要因があります。

それに比べ、冬キャンプは、上記の心配がいりません。たいしたことではないかもしれないが、雲泥の差であります。もちろん夏もキャンプをするが「キャンプシーズンは?」と聞かれたら、虫がいなくなった秋の終わりから虫が出始めるゴールデンウイーク前までと即答しています。

あとキャンプブームで通年営業しているところが増え、ハイシーズンに比べて、予約が取りやすく、金額が安い。やはりゴミゴミしたキャンプサイトより、人が少ないほうがリフレッシュできるし、開放感を味わえます。それに冬は太陽の有難みを感じられ、陽が体にあたり体温が上がっていくさまは“冬キャン”ならではかもしれません。

2 . 中でも人気なのが「焚き火」

①夏の焚き火と冬の焚き火の違い

湿度がポイントです。冬は低く、梅雨以降は高くなっていくことで、夏より冬のほうが空気中の水分量が少ないので燃えやすく燃やしやすくなります。薪もその影響は受けています。

乾いていた薪でさえ、外に置いておくとすぐに湿気を吸収してしまい、水分を蓄えてしまうのです。そうなってしまうと燃えにくく、夏場は燃やす前に天日干ししておくとよいと思います。

炎の立ち上がり方も湿気がないぶん、スゥ~とキレイに上がっていきます。見て分かりはしないが、年中、焚き火をしている私からすると炎が気持ちよさそうに踊っているように見えます。

冬場に山火事が多いのは湿度と植物が関係しているので、特に火を疎かにしてはいけないと思っています。夏場だと水分をたっぷり含んだ木や植物があることで、自然の防火にもなっているが、冬はそうはいかないのです。

着火剤を使用せず、ファイヤースターターなど原始的な着火方法に挑戦してほしいです。じつは道具より湿度が重要になってきます。夏場にできなかったとしても自然環境が変わるだけでできてしまう楽しみ方の一つです。

②猪野さんが勧める初心者向けの楽しみ方

キャンプで設営から調理まですべてをやろうとすると時間がなくなってしまうので、まずは焚き火をしにコテージやトレーラーハウスがあるキャンプ場にいってほしいと思います。

そこで、火の暖かさを知ってほしい。テント泊の場合は、ごはんを作るのではなく、総菜などをかってきて温めて食べるくらいにして、のんびり火を眺める時間を長くして、癒されてほしいですね。

③猪野さんが勧める玄人向けの楽しみ方

着火剤を使用せず、ファイヤースターターなど原始的な着火方法に挑戦してほしいです。じつは道具より湿度が重要になってきます。夏場にできなかったとしても自然環境が変わるだけでできてしまう楽しみ方の一つです。

3.焚き火を楽しむためにあるとよいギア

焚き火台(ムラコ スタートーチフィフティー)

コンパクトで組み立てやすい焚き火台です。寒い時期は座っていても寒いので、このくらい高さがあると立ちながらでも暖を取りやすくなっています。メッシュ素材なので、他の焚き火台ではできない、下からの薪の燃え方が覗けます。

ブランケット(ペンドルトン モーターローブ)

なにかとキャンプシーンでは重宝するブランケット。肩や膝にかけられ、敷物としても使え、テントのなかに敷けば、地面からの冷気を和らげてくれます。ウール素材なので、化繊より火には強いので安心感があります。

いかがでしたでしょうか。今回は、焚き火マイスター・猪野正哉さんに冬キャンプの魅力を伺いました。ぜひ焚き火を楽しむ際に参考にしていただけますと幸いです。

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